公証役場は諫早図書館から歩いて5分くらいのところにあった。事務所のドアをノックし開けてみると事務員1名と65歳~70歳くらいの男性がいた。
『あの、すみません。会社を創るには公証役場で定款(ていかん)を作成しなければならない。と本に書いてたんですが』
すると奥の男性が君は本気かね?会社を創るとはどういう意味かわかってる? 私は意味なんて考えたことはないし、会社を創らないとスタートを切れないから創るのが目的だったのだ。
『とにかく会社を創りたいのです。 手続きお願いします。』
わかった。定款作成するから要件を考えて来なさい。会社名、役員名、事業目的、資本金、出資金内訳、営業活動拠点住所、銀行口座など決めないと行けないことはたくさんあった。
後日、宿題の返答を持って公証人のところに行くと定款作成手数料5万と登録費用2万の合計7万円分の登記印紙(現収入印紙)を買ってこい!言う。
初めて聞く印紙でどこに売ってるかわからずどこで買えばいいのか?と尋ねると郵便局にあると言う。
諫早郵便局まで歩いて買いに行って往復1時間くらい経っただろうか?
ようやく公証役場に戻ると公証人が言う。「怖じ気づいて会社創るのを諦めたかと思ったよ、あまりに遅かったから」と。 公証人いわく、会社創るのがたいへんで途中で諦める人がまれにいるらしい。社会経験がある人は責任の重さを感じるそうだ。
大学卒業後、サラリーマン3年、電気通信工事アルバイト2年の社会経験希薄は25歳には理解できないことであった。
数日後、公証人から定款作成の連絡が入り定款を手に入れて会社成立かと喜んでたら次は諫早法務局に行け。と。
次は法務局に法人登記(登録)があるらしい💦😱
公証人とのやりとりが長かったせいかよく可愛がってもらった。よく聞いてみたら法務局の局長をしていたらしい。かつ、弁護士資格もあると。スゴい人から定款作成してもらったと誇らしく感じた。「がんばれよ👊、成功を祈る!」 と声をかけてもらい次のステージ法務局へ向かうのだった。